こんな人は起業してはいけない!
お金の計算が苦手な人は絶対に起業してはいけません。但し、ここで言うお金の計算というのは損得の計算ではありませんよ。起業をするに際しては誰だって「いくら売れればいくら儲かる」という皮算用ぐらいはします。ここで言うところのお金の計算というのはキャッシュフローの計算、つまり一般的に言うところの資金繰計算の事です。失敗する起業家に多いのは頭の中に損益計算はあっても貸借対照表が無いタイプです。商売というのは例え1ヵ月後には儲かる事が確実でも、今日取引先に支払うキャッシュが無ければその時点で倒産です。
サラリーマン出身の起業家に多いのですが、サラリーマン時代の人脈のみを頼りに独立開業する方がいます。これはほとんどの場合失敗します。ただこの事は書店で売られている独立開業の指南書などには必ず書かれているので、たいていの方はよく知っていますね。そこでよくやるのが在職中にこれと目星を付けた相手に対し自分が近い内に独立する事を仄めかし、その時は支援してくれる様に根回しする事です。その場合たいていの相手はわりに簡単に支援を約束してくれますが、それは多分にその場限りの外交辞令です。いざ起業して訪ねて行くと多くの場合困った顔をされます。
営業が出来ない方は起業してはいけません。当り前の事ですが起業の正否を握るのはお客様ですね。これはどの様な商売においても変わらぬ真理で、お客様抜きの商売はあり得ません。しかしこのお客様は黙って座っていたのでは誰も来てくれません。ですから例えば飲食店なら近所の会社などを廻ってチラシを手渡しして、来店してくれる様に頼みますし、BtoB(会社対会社)の取引なら、まずは電話帳を片手に売り込みの電話を掛けまくります。「自分は営業は苦手だから専門の営業マンを雇おう」と考えている方は失敗します。例え技術畑出身の方でも営業は覚悟してください。
何事にも慎重でチャレンジ出来ない方は起業には向いていません。チャレンジ精神はベンチャー経営者なら当然の資質ですね。但し、同じチャレンジと言ってもいわゆる「猪突猛進型」の方も起業には向いていません。「自分は考えるより先に体が動く」という方はこの猪突猛進型です。猪突猛進型は短期的には成功した様に見える事もありますが、足元を固めないまま前進するのでたいていは躓きます。起業に向いている方というのは計画や準備は十分にした上で、実行するとなったらわき目も振らずに前進するというタイプです。この様なタイプを「熟慮断行型」と言います。